みなさんは、糖質制限に興味はありますか?または、糖質制限を実践したことはありますか?
私の周りでも、健康やダイエットのために糖質制限しているという人は割と多いです。
しかし、そこには問題があります。
誤った糖質制限を行うと、逆に老化を促進することがあります。これは、多くの場合、正しい方法を理解せずに独自の糖質制限を実践している人に多く見られます。
今回は、糖質制限の落とし穴を避けつつ実践する方法を詳しくお伝えしますので、ご一緒に確認していきましょう。
糖質制限の落とし穴
糖質とは…三大栄養素である 炭水化物・たんぱく質・脂質のことです。
(炭水化物から食物繊維を除いたもの)
糖質制限とは、糖質の摂取量を減らしたり、糖質をコントロールすること。
この糖質制限には、意外な落とし穴があります。それは「糖化」です。
糖化とは
糖化とは、食事から摂取し過ぎた余分なたんぱく質と脂質が、糖と体熱により結びつくこと。
酸化 🟰 錆びつき
糖化 🟰 焦げつき
このようにセットにすると覚えやすいです。
糖質制限と老化物質AGEs
自己流で糖質制限をしていると、老化物質AGEsを増やしてしまっている可能性があります。
老化物質と聞くと何だかこわいですよね。
老化物質AGEsと、過度な糖質制限の関係を覗いてみましょう。
老化物質 AGEsって何?
AGEs(最終糖化生成物)は、タンパク質と糖が加熱されることによって生成される物質です。この物質は老化を促進する原因とされています。
体の糖化と呼ばれるこの現象は、体内で自然に発生するだけでなく、食べ物を通じても体内に取り込まれます。
AGEsはどのようにつくられるのか
- 体内で生成されるAGEsは、タンパク質と糖が結びつき、体温によって加熱されることで、老化を促進する物質AGEsが形成されます。
- 食品から摂取されるAGEsは、糖化した食品を日常的に多く摂ることで、体内に蓄積されていきます。
AGEsの多い食品
- ステーキ
- とんかつ
- 唐揚げ
- ポテトチップス
- ドーナツ
- 焼き魚
- 焼肉 など
このようにAGEsは、揚げ物やこんがり焼いたものに発生します。
AGEsの少ない食品
- 生野菜
- 刺身 など
生の食品は、AGEsの少ない食品と言えるでしょう。
AGEsが溜まってしまうどうなるのか
- 皮膚のシワ
- 皮膚のたるみ
- 白髪
- 薄毛
- 生活習慣病の要因 など
AGEsを溜めないためにできること
AGEsが老化の進行に関与する物質であることが明らかになったところで、ここからは、AGEsを蓄積させないための食事摂取方法や、糖質制限に関するるメソッドをご紹介していきます。
糖質制限の食事法を見直すチャンスです。
食事の質
栄養成分表示ばかりを気にして、食べ物の質を落としていませんか?
毎食、同じようなものばかり食べ続けていませんか?
食事はあなたの体をつくります。偏った食事を続けることは、想像以上に体の内側に悪影響です。そして外側ではシミやシワや抜け毛など、様々な不調となって現れることもあります。
糖質制限を行っていても、栄養が偏らないようにすることが何より大切です。
調理法
「焼く」「揚げる」の調理法を「蒸す」「煮る」といった調理法に工夫して変えてみましょう。
揚げ物や炒め物の調理法は、180度前後、オーブンでは200度以上。
一方、水分を使った調理法では、加熱を100度前後に抑えられます。これだけでも、随分違います。
調理法を変えるだけでも、AGEsの発生率は抑えられるというわけなのです。
再加熱
冷めてしまった料理やお弁当は、電子レンジの再加熱を使いますよね。
これ、AGEsを増やしています。
揚げ物の2度揚げも、更にAGEsが増えてしまいます。「温かい方が美味しいから…」という気持ちはぐっと抑えて、再加熱はやはり避けた方がよいでしょう。
〇〇〇食品を摂り入れる
糖質制限には、抗酸化食品を積極的に摂取してみてください。
アーモンド、生姜、黒豆、ゴマ、トマト、ブロッコリー、リンゴ、キウイ、アセロラ、緑茶、チョコレートなど、抗酸化作用が期待できる食品は多くあります。これらの抗酸化食品を日々の食事に取り入れることは、糖質制限を行いながら健康を維持するためにおすすめの方法の一つです。
人工甘味料
人工甘味料とは、科学的に合成された甘味料のことです。人工甘味料は、砂糖と比べるとカロリーが低く、清涼飲料水やスイーツ系などに多く含まれています。そのため、大量に摂取してしまいがちなので、かえってダイエットの妨げにも。人工甘味料はなるべく避けましょう。
管理栄養士・医学博士監修! 4種のすこやかナチュラルおやつ【BuddyNuts】糖質制限に必要なこと
糖質制限で体重は減ったものの、シワが増えて老けて見えるようになったという人は、方法を誤っていた可能性がありますね。
若い時は体重が減っても皮膚の再生能力で追いつくことができますが、年を取るとそうはいかなくなります。皮膚が余ってしまい、たるみやシワができやすくなるのです。
それってとっても悲しいですよね。
過度な糖質制限は筋肉量の減少を招きます。筋肉量が減ると基礎代謝も下がり、疲労が蓄積しやすくなるだけでなく、痩せにくい体質になる可能性もあります。
糖質制限は、正しい方法で継続すれば、健康を損なわず若々しさを保てるでしょう。
コメント