毎日の生活の中に、「運動の時間」を設けるのは、なかなか難しいですよね。
「仕事や家事の後でジムに行くのは疲れてしまう…」という気持ちはよく理解できます。
仕事が終わるころには疲れ果てていて…、家事や子育てに追われ毎日でヘトヘト…、その後で運動をするエネルギーは残っていないものです。
しかし、時間がなくて運動ができない方でも、日常生活の中でカロリー消費を増やすことが可能なのです。それが非運動性熱生産(NEAT)です。
非運動性熱生産(NEAT)とは
身体活動は、運動以外に生活活動で消費されるエネルギーがあります。それが非運動性熱生産(NEAT)です。これを上手く日常生活動作として取り入れれば、毎日運動を取り入れなくても、エネルギーを消費できるチャンスなのです。
運動と生活活動
運動は、ジョギング ウォーキング 水泳 ダンスなど、健康や楽しみのために、積極的に体を動かすこと。
生活活動とは、日常生活動作のことなので、仕事 通勤 家事 育児 料理 掃除 洗濯 買い出しなどがあげられます。
毎日たくさん動く人は、その分エネルギー消費も増えます。
エネルギーの内訳
基礎代謝量60% 食事誘発性熱産生10% 身体活動30%
これが、通常のエネルギーの内訳になります。
この「身体活動」の部分を増やせば、消費カロリーも増え、ダイエットにも期待できます。
日常からできるNEATメソッド
「でも日常の動作って、どんな動きのこと?」と、あまりピンとこない方もいらっしゃいますよね。
ここからは、日常の過ごし方を少し変えてみることで、NEATに繋がるメソッドをご紹介していきます。
仕事編
仕事の行き帰りや、職場でもNEATメソッドを取り入れてみましょう!
意識的に行うことで、効率よく身体活動量が増えるでしょう。
通勤で…
電車やバスに乗ると、一目散に空席を目指して座っていませんか?
立つことは、座っている時より2倍のエネルギー消費になります。
電車やバスは、座りたい気持ちを抑えて、両足で立ち、姿勢を正して通勤してみましょう。
デスクワーク
椅子に座ると猫背になりがちですが、毎日デスクワークの人は、座る姿勢がとても大切です。
姿勢を正して、お腹を引き締めて座ることで、エネルギー消費はグンと上がります。
毎日猫背で背もたれに持たれながら座っている方、座っている時こそピンと姿勢を正して、筋肉を意識しましょう。
帰り道
帰り道は1駅前で降りて、歩いて帰るのもよいでしょう。
仕事帰りに少し歩くと、切り替えもできて、心もリフレッシュできますよ。
「今日は少し体力が余っているな」という時に実践するのも良いでしょう。
家事編
毎日の家事は何となくこなしていますが、家事をしながらNEATメソッドを取り入れて、エネルギー消費がアップできれば、モチベーションも上がりますよね。
スローからハイペースへ
ついついダラダラと、スローペースで家事をしていませんか?一つ片付けて休憩…また一つ片付けて休憩…、これではエネルギーがなかなか消費しません。
家事をテキパキとハイペースで行えば、エネルギーの消費が大幅にアップします。
買い物
スーパーやショッピングモール、駅やマンションでは、なるべく階段を使うようにしてみて下さい。
階段の昇降は、下半身の筋肉に負荷がかかり、ウォーキングや軽めのジョギングより、エネルギー消費が高くなります。
消費カロリー以外にも、足腰を鍛えられたり、骨密度や血管にもメリットがあります。
おすすめのNEATメソッドです。
雑巾がけ
今はお掃除ワイパーなどがあるので、なかなか床の雑巾掛けはやらないかもしれません。でも雑巾掛けけは、思いっきり体を使いますし、掃除の中でもエネルギー消費が高いです。
雑巾掛けで、床もピカピカ一石二鳥ですよね。週末のお掃除に取り入れてみるのはいかがでしょうか。
生活活動を意識しよう!
「運動する時間がない…。」「運動は得意ではない…。」という方にも、気軽に日常生活に取り入れられる「生活活動」は、継続しやすいです。
私は積極的に階段を利用するよう心がけています。40歳を超えてからは、代謝も下がり、エネルギー消費も減り、骨密度も低下する一方で、生活の中でできることは取り入れていきたいと思い、特に階段をよく使うようにして、NEAT(非運動活動熱産生)を高めています。
日常のルーティンに小さな変化を加えることで、エイジレスライフへと繋がることがあります。皆さんも是非、試してみてください。
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