カラダSOS|その味を欲すると〇〇不足かも…

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みなさんは日常で、「甘いものが食べたい…」「酸っぱいものが飲みたい…」と、無性にカラダがその味を求めることはありませんか?

じつはそれ、カラダの不調サインかもしれません。
今回は、カラダが欲する味覚別不調のサインを覗いていきましょう。

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味覚の知識

味には基本的な分類があります。それぞれの味には、刺激となる物質があります。わたしたちは食べ物や飲み物などの味を、舌が様々な種類の味として認識しているのです。

味覚が備わる理由

人が味覚を感じるのには、理由があります。それは…
・体に必要な栄養素を摂取するため
・体の不調を整える
・危険な食物を避けるため
味覚は、健康維持、生命維持に欠かせない重要なものなのです。

五味の種類

東洋医学では、味覚を五つに分類したものを五味といい、酸、苦、甘、辛、鹹の五つに分類されます。その一つ一つが体調にも影響を与えるとされているのです。
(生理学的には、酸味・苦味・甘味・塩味・旨味を五基本味といいます。)
ここからは、五味の種類を覗いていきましょう。

酸味

酸味は収斂作用を持ち、体内の水分を保もちます。体内の代謝の促進や、消化機能や肝臓機能のサポート、筋肉の引き締め、ストレス緩和などの働きもあります。肝臓に関連しています。

苦味

苦味には、熱の冷却や解毒作用、炎症を抑える働きもあります。精神安定にも。心臓に関連しています。

甘味

甘味には、滋養強壮、リラックス等の作用があります。ハチミツなどの甘味のある食材は、エネルギーを補給し、体力を増強させます。また、脾臓の機能をサポートし消化を促進します。脾臓に関連しています。

塩味(鹹味 かんみ)

鹹味とは、塩辛い味を指します。カラダの水分バランスの調整、デトックスや便通を良くする作用も。腎臓に関連しています。

辛味

辛味は気を巡らせ、発汗作用を促進します。唐辛子や生姜などの辛味のある食材は、血行促進や体を温める作用があります。肺に関連しています。

味覚のサイン

無性に体があの味を欲する…ということ、ありますよね。これも味覚のサインです。
ここからは、無性に特定の味を求めるときの体の不調サインを見ていきましょう。

酸っぱいものが食べたいとき…

酸っぱいものが食べたい理由として、栄養不足や消化器系の不調が原因として考えられます。活性酸素による酸化ストレスで細胞がダメージを受けている場合も、酸味のある食品を欲することがあります。

またお酒を多く飲んだりして肝臓を酷使してしまうと、酸っぱいものが欲しくなります。
体が疲れていると酸っぱいものが欲しくなるのは、体内に疲労物質である乳酸が溜まると、体外に乳酸を排出してくれるクエン酸を、体が求めるからです。

苦味を求めているときは…

東洋医学では苦いものには利尿作用あるといわれています。体温調節にも関りがあるようです。
また、ストレスを感じると、苦味を感じにくくなるそうです。いつもは苦いと感じている味を、美味しいと思うようなときは、ストレスが蓄積されていることも。

甘いものが止まらないとき…

甘いものが食べたくてしょうがないときは、脳や体が疲れている可能性が高いです。
疲れがたまると脳や体のエネルギーが失われます。肝臓に貯蔵されていたグリコーゲンが欠乏し、血中糖分を補給できなくなるため血糖値が下がってしまいます。その結果、血糖値を上げようとして、体が甘いものを欲するようになるです。

しょっぱいものが食べたいとき

しょっぱいものを無性に食べたい時は、体内のミネラルが不足している可能性があります。
特に沢山汗をかいたときには、塩っぽいものを欲します。水分と一緒にミネラルも失われているのです。
また、ストレスや疲労により副腎機能が低下すると、しょっぱいものが食べたくなる場合もあります。

辛味が欲しいとき…

辛味は味覚として感じているものではなく、実際には「痛み」なのをご存じですか。辛いと感じるのは、辛味の成分が舌の痛覚や温感を刺激して起こっています。

辛いものが食べたくなるときは、ストレスを感じている場合があります。ストレスや疲れた体が刺激を求めて、辛いものが食べたくなるのです。
辛み成分には快楽ホルモンであるエンドルフィンを分泌させるため、ストレスが溜まると辛味を欲することがあるようです。

栄養不足で欲している味覚

じつは、欲する味覚ごとに不足している栄養があります。ここからは、五味別に何が不足している可能性があるのか見ていきましょう。

酸味

酸っぱいものを欲するときは、ビタミンが不足している可能性があります。ビタミンやクエン酸が不足していると、エネルギー生産が鈍り疲労物質が体内に溜まってしまうので、すっぱいものを摂取しても満たされない場合は、ビタミン豊富な食材を摂るよう心がけましょう。

苦味

コーヒーんのような苦いものを欲するときは、鉄分不足の可能性も。ブラックコーヒーはタンニンがふくまれていて、鉄分の吸収を阻害してしまうので、摂り過ぎは注意。苦いものを欲するときは、鉄分の多い食材を摂取することをおすすめします。

甘味

甘いものが食べたくなるときは、マグネシウムが不足しているかもしれません。
マグネシウムは、体内に栄養を届ける役割があるため、積極的に摂取することで、甘いものの摂り過ぎを防いでくれます。また、甘いものを食べても満足しない時は、糖質ではなくタンパク質が不足している可能性もあります。肉や大豆製品から摂取すると良いでしょう。

塩味

無性に塩味を摂りたいときは、ミネラルが不足している可能性があります。沢山汗をかいた後は、水分と塩分が一緒に不足してしまうこともありますので、ミネラル豊富な水分を摂取しましょう。
また、ミネラルのなかでもカルシウムは特に不足しやすいので積極的に摂りたいものです。

辛味

辛いものを欲するときは、亜鉛マグネシウム、ビタミンCなどの栄養不足の場合があります。
とくに亜鉛不足は、味覚が鈍くなってしまったり、味覚障害がおこりことも。味覚が鈍れば、辛さが物足りなくなり、更に辛いもの沢山食べてしまうといったことも起こりうるので、亜鉛をバランスよく摂取しましょう。

味覚と体調の繋がり

味覚の変化は、体調変化の目安になることが分かりましたね。
五味と五臓は深く関係しているそうで、、特定の味を欲するのは、カラダの特定の部分が弱っていたり疲れていることもあるのですね。
急にカラダが何かの味を欲するときは、この記事を読み返して、確認していただければ幸いです。

出典:味覚が身体に必要な食材を教えてくれる「五味」の考え方と東洋医学の五行説
出典:ブドウ糖とは? 糖質とは? 脳とカラダが糖を欲する本当の理由 | Sweeten the future
出典:苦いものが食べたい時ってどんなとき?もしかしてストレスが原因か調べてみました | 健康美容活動レポート
出典:食べ物の性質を知る「五味」とは【健康をめざす家庭の薬膳】|マイナビ農業

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